Book

自由の牢獄

自由の牢獄 (岩波現代文庫)作者: ミヒャエルエンデ,Michael Ende,田村都志夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/09/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (26件) を見る エンデを読むのは20年ぶりくらい。短編集『鏡の中の鏡』…

明恵 夢を生きる

明恵 夢を生きる作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 京都松柏社発売日: 1987/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る 年末に女友達の家に行って、相当の長居をした。 彼女の今年、というか去年は「夢」を追求すること…

GANTZ

17巻まで一気読み。 主人公はある日突然、常識の世界から切り離された、理不尽で無慈悲な戦いに巻き込まれる。負けたら待つのは確実な死。いい人だから、主人公に近い存在だから大丈夫、そういう従来の物語上のお約束は通用しない。実は、その世界には独特の…

そのビッグイシューで気になった記事

主夫の花道作者: 山下俊樹,村上ジュンコ出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2005/05/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る 作者インタビューが載っていました。本の内容は、30歳で一念発起を…

DEATH NOTE

7巻まで一気読み。この漫画の面白さは、将棋やチェスといったような駒を使うボードゲームのそれと似ている。*1よく出来た細かいルールや、縛りに則って相手と対峙する。そして心理戦。ただし、駒は自分以外の他者全ての命。 でも、登場人物の誰の考えに共感…

ブックバトン②

続き。 4.特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで) よく考えてみたら、手元に残っている本って料理本とか、スクラップとか、何かの資料に使えそうとか、最近だと美術展覧会の図録が多い。(>早く気づけ!)思い入れとか心に残る…というとどうか…

ブックバトン①

id:sava95さんからいただいていたものです。これもまた、お待たせいたしました。1.持っている本の冊数 100冊くらいかなぁ。 引越し前にブックオフに出したのが結構あってすっきりした。私は掃除や片づけが本当に苦手なので、モノが増えると困ってしまう。だ…

Comic Baton②

4.Five comic I read to a lot, or that mean a lot to me(よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画) その3: 昴 (5) (ビッグコミックス)作者: 曽田正人出版社/メーカー: 小学館発売日: 2001/05/01メディア: コミック購入: 1人 クリック: 8回この商…

Comic Baton①

id:toshi-iさんからいただいたのを、ためておりました。お待たせいたしました。1.Total volume of comic on my Bookshelf(本棚に入ってる漫画単行本の冊数) 引越ししてから、まだ本棚に漫画を入れてないです。というか、そもそも漫画用の本棚ないし。ダン…

花物語〈中〉

弥生美術館の女学生ライフ展で、いくつかの少女小説の展示があった。それで俄然興味が湧いて少女小説界のカリスマ(?)、吉屋信子の代表作である『花物語』中巻を購入。「ダーリヤ」「桜草」「向日葵」とそれぞれ花の名前がついた12話の短編集。あまりのお…

オイシックス木次牛乳を飲んで、美味しい!と思った方へ

この本をおススメいたします。*1 日本の牛乳はなぜまずいのか作者: 平沢正夫出版社/メーカー: 草思社発売日: 1997/05/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る この本の半分以上は、日本でグローバルスタンダードレベルの低温殺…

納豆vs.焼酎

引越しの片付けをしていて、つい借りっぱなしになっていた本2冊に目が。『納豆の快楽』と『地球を怪食する』。 小泉武夫先生は、本当に心から楽しそうに自分の好きなこと(でも、一般的にはかなりヘンなこと)を語るから大好きです。荒俣宏もそうだけど。 も…

オトコノコのアソコ

大久保ニュー姐さん(♂)がホストを務めつつ、毎回、ゲストとして登場するツワモノ女子たちと、濃いシュミを持ったゲイ友達が、あっけらかんとフェティシズムについて語るマンガ。 せきららだけど、明るいです。「男子のカラダは極上のスィーツ(はぁと)」…

フォトモンタージュ 操作と創造―ダダ、構成主義、シュルレアリスムの図像

全ページ白黒だが、パラパラとめくってみると興味深い図像が大き目の版で数多く載っていたので購入。だが、文章は分からないところが多かった(笑)。特に前半。難解ではないのだけれど、自分の知らないカタカナ用語が多いため…と言い訳。 パソコンのおかげ…

鉄 子の旅1・2巻

ISBN:4091885411 ISBN:409188542X かなり面白いです。ディスカバージャパンすること間違いなし。 鉄道好きは、鉄(てっ)ちゃんとか鉄(テツ)と呼ばれるそうで。その日本最強と思われる筋金入りのテツ、横見浩彦氏とマンガ家菊池直恵氏との、常人では想像も…

正しい恋愛のススメ全4巻

普通の高校生が、優等生のクラスメイトに誘われて出張ホストのバイトを始め、客として出会ったガールフレンドの母親と本気の恋に落ちてしまって…という話。 これを読んで何度も号泣をしたという職場女子とランチ。感想を聞かれたので 「爽快感のある話だった…

幽霊たち

書き出しといい、すごくいい作品。それは分かるのだけれど、極めて極めて個人的には残るものがあまり…。うーむ。 村上春樹に似てるのかな。その村上春樹も大学生のころまでしか読んでないから、今、どうなのかは分からない。 これを読んで自分を振り返ってみ…

娼年

基本設定が似ていると言う理由で、なぜか『正しい恋愛のススメ 1 (YOUNG YOUコミックス)〜(5)』と『娼年』を比べて読む会が職場に出来上がっていて、先にこちらが手元に届いた。 サラリとした(しずぎた?)透明感のある文章で、話自体がココロに染みる…とい…

ぼっけえ、きょうてえ

一気読み。他にも3篇あるのですが、共通して感じたのは、志麻子姐さんは男性に徹底的に幻滅しているというか、深い絶望があるのだなということでした。 とにかく出てくる男がことごとく、相当にひどい・ずるいヤツばかりでして。 女たちも、決して善人とはい…

アダムの呪い

最先端を行く遺伝子学者によるY染色体が自らが増えるための仁義なき戦い、または我が闘争について。事実と、そこから導きだされる仮説、さらには筆者の専門外の知識がプラスされた妄想が混然一体となった科学エンタテインメント本、とでも言うか…。 父系にし…

雪夜の告白

近藤ようこのマンガを本屋で立ち読み。立ち読みなんて久しぶりですよ。いい大人がやるもんじゃありません。でも、軽い気持ちでどんな内容か確かめようとペラペラめくったら、止まらなくなってしまった。 美人女優の醜い私生児、雪夜。雪夜は母を殺害(または…

残酷な神が支配するISBN:4091721710

昨日、前々から約束をしていたある人と会ってある話をしたのだが、その後、大幅にテンションが下がってしまった。 それで、まんが喫茶で気分転換でもしようと、前から気になっていたこのマンガ全17巻を一気読み。 気分がすぐれない時には、オススメしない一…

ロスチャイルド家の上流マナーブック

手書きの店頭POPの 「“船旅のマナー”も学べます!」 にもかなりミーハー心を刺激されましたが、著者のナディーヌ夫人は、決して上流階級のお嬢様ではなく、パリの小劇場の(多分、売れない)女優から、ロスチャイルド家の跡取りと結婚。名実ともに女主人とな…

ショーペンハウエルの『読書について 他二篇』

ISBN:4003363221 久々に何度も吹き出しながら読んだ本。ギャグマンガの中で紹介されていた(id:a2004:20040603)ところから入っていったので多分、私の感想は間違っていると思う。でも、偏屈ジジイが毒舌度200%で浮世を嘆いてブチキレまくりの姿を何度も妄想…

牛乳には危険がいっぱい?

一番主張したい部分は、それほど間違っていないと思う。ただ、世間の目を覚まさせたい!という熱意のあまりに、かえって論理的でないところもあって、その辺の読みは注意が必要かもしれない。一歩間違うとトンデモ本と紙一重。特に、牛乳と乳脂肪の弊害は、…

念力家族

今日、夫はバツイチ友人に「オジサン1人じゃツライから」と誘われて渋谷で『キューティーハニー』を見てきたらしい。帰宅後、ケッサクだと大騒ぎ。映画館には若い男の子ばかりだったそうで。 その友人が貸してくれた本。短歌…なんでしょうか。なんだかスゴイ…

お嬢さまことば速修講座

「お嬢さまはコーヒーではなく、お紅茶を召し上がるものです」(美化語の“お”がつけられないから)「『個性的に装っていらっしゃる』と言われたら『おかしなかっこう!』という意味でございます」などなど、いたる所に“名(迷)言”がちりばめられていて笑わ…

日韓対訳ユーモア傑作選 遠藤周作

韓国語を勉強しているHalさん土産にと、明洞の外れにある大きな本屋で購入したもの。短編が4編だけ入った薄い本である。万一、教材としては使いにくかったとしても、遠藤周作なら最低限、日本語の楽しい読み物として使えるだろうと考えたからだ。それを今日…

 カツラーの秘密

「旦那さん、“カツラー”じゃないよね…」と、職場のNさんが恐る恐る「でも、絶対面白いよ、これ!」と自信を持って貸してくれた本。作者は28歳にしてAD社(どこの会社か分かりますよね?)のカツラを購入、その後12年間に渡る「カツラー」体験エッセイ。カツ…

アローマ 匂いの文化史 

西洋を中心にした匂い文化の社会的役割の変遷。日本人である私にしてみれば、現代の西洋人も「強い匂いが好き」に思えるのだが、本書によると「匂いは周縁に追いやられ、押さえられて」「中心にいる権力者は無臭」らしい。そうか、そうなのか。アメリカに本…