GANTZ
主人公はある日突然、常識の世界から切り離された、理不尽で無慈悲な戦いに巻き込まれる。負けたら待つのは確実な死。いい人だから、主人公に近い存在だから大丈夫、そういう従来の物語上のお約束は通用しない。実は、その世界には独特のルール(制約)があって、それをより多く知って、利用することが生き伸びる確率を高める。そのルールや世界観が次第に明らかになりつつ、ストーリーは進む…。
大雑把にこういう基本構造のマンガってここ数年、目立ちますね。
似てるから悪いとか話がつまらないって言うわけではないです。それぞれに設定に工夫があって面白い。
ただ、こういうマンガに出てくる主人公(男)が(本人が意識するしていないに関わらず)内向的で自分のことでいっぱいいっぱいな自己チューキャラなのに対し、主人公に関わる女の子キャラは必ず、主体的に身体を張って男を守ろうという行動に出る(死、または死に等しい行為をする)ってのが、興味深いなと思っているところです。無慈悲な世界で、可憐な女の子の自己犠牲がストーリーに花を添えている構造。守っているようでいても守られているのは、実は男の方だったり、女の子の自己犠牲を最初っから充てにしてるタイプまで。
こういうのを見ると、ドラえもんの功罪って改めて大きいなと。