カンパニーマン 

 ルーシー・リューが、片桐はいりに見えて仕方がない。チャーリーズ・エンジェルの時と比べると、手足も短いような。スラリと伸びた手足もCGだったのか?主役のジェレミー・ノーザムは同じ映画の中で、顔つき、立ち振る舞いが少しずつ変わって、最後には別人。上手いなぁ。特典映像で素の彼が見られるのだが、それもまた違う顔。うーん。で、結局、2つの会社が何を本業にしているのか、サッパリ分からなかった。お互いをスパイしあってるだけなんでしょうか。
 最初の会社にいる時の、強い逆光で顔が輪郭しか分からないところ、モノトーンで直線的な構図、それが物語が進むにつれて、だんだん色数が増え、明るく光に包まれたような球形の2つ目の会社、唐突に現れる非日常空間の「金庫」の描写。ビジュアルがとても面白い。
 それにしても、ここ数年「記憶・認識モノ」という新しいジャンルが確立したと言ってもいいんじゃないかと思うくらい。「メメント」は有名だけど「マトリックス」だって「記憶・認識モノ」と言えなくもない。「攻殻機動隊」もそうか。あぁ、またかとも思うけど、どれも少しずつ切り口が変わっていて、興味深い。