ぼくの伯父さん  

 58年に作られたとは思えないほどの、ハイテク!で超モダンな家に住んでいるのが「ぼく」。住み心地はあまりよさそうに思えないのだが、あの魚の噴水はいい。できれば欲しいくらい。
 世間からはちょっとズレた生活を営んでいる独身の伯父さんというと日本では「寅さん」になるのだが、これを見て私がどうして寅さんをそれほど好きになれないのかが分かったような気がした。「寅さん」は家族に甘えすぎ。あのベタベタした依存関係みたいなのがどうも。「それを言っちゃぁおしまいよ」と言いつつ分かってくれよ、みたいなところとか。