亀山法皇700年御忌記念特別展 南禅寺/ 東京国立博物館平成館

 先の対談集を読んだとき、二人の言葉づかい自体は論理的でかつ、親しみやすい言い回しで分かりやすかったのだが、引用される日本の作家たちの名前がチンプンカンプンであった。西洋の作家の方がよほど知っており、作品もイメージできた。買う前から予想はしていたが、あまりの自分の灯台もと暗し状態にかなり凹んでしまった。

 このままではイカン。そう思いたって、即行ってみたのがこの展示なのであるが…。結局、ある程度の知識がないと、楽しみきれないということが分かっただけという結果に。襖絵など、この大きさがあって初めて良さが分かるのであって、本に載っている写真では、伝わりきらないものがあるんだなという、そんなレベルの感想しか浮かばず恨めしい。