はめ上手

 ポストを開けると、私を金銭的に搾取し続ける2大勢力からの郵便物が届いていた。ひとつはユニセフ。もうひとつはジェイフェリー。
 二つに共通するのは、撒き餌戦法を使うこと。
 ユニセフは一度、グリーティングカードを買ったのがきっかけで、定期的に寄付を求めるDMが届くようになったのだが、それには必ず、ユニセフロゴプラス、私の名前と住所が印刷されたアドレスシールシートが入っている。
 サービス。とはいえ先にモノを貰ってしまうと、逆に悪いような気がしてくるのが人情。そんなわけで毎年、小額ですが寄付させていただいておりますよ。プレッシャーに弱い私。
 そんなことが何年か続いていたのですが、今日届いたのは違っていた。マンスリーサポート・プログラムのご案内!ついに、年に1、2回のはした金では飽き足らず、月々の引き落とし作戦を敢行か。
 毎度のことだけれど、世界の子供たちの惨状を訴えられるととても弱い。ええ、払いますとも。すずめの涙程度ですが。
 ジェイフェリーは、お洋服屋でして。ここはシーズンごとに新作カタログと割引券を送ってくる。今回は、3000円券。その上、期間中1万円以上買って簡単なアンケートに答えたら(ホントに簡単)更に3000円割引券も同封。1万円のシャツなら実質4000円で買える。
 実際に買うかどうかはわからないけれど、これで確実にお店に立ち寄ることになりそうです。してやられてる。
 この店の怖いところは、一つを選ぶと必ず、コーディネート提案されることなんだよなぁ。その選び方が、いい意味で素人の意表をつくようなセンスなので、つい試着…。