中国の不思議

 マーガレットさんから、添付ファイル付ハッピークリスマス&ニューイヤーメールが届く。
 そんな名前の知り合いはいない。恐る恐る開けてみた。
 名前、住所、電話番号、メールアドレス、そして会社名だけの本文。しばらく考えたのち、ようやく思い出す。去年の夏、北京で仕事をした時の現地調査会社の女性だった。
 去年、グリーティングメールは送られてこなかった。なのに、今年になってなぜ?しかも、すべての行に返信>マークつき。多分、誤送信。
 それにしても改めて思う。外国人と接触する仕事の中国人は、なぜ英語名を名乗る人が多いのか。
 例えば香港なら英国領だったし、それなりに理由はある。でも、首都北京でマーガレットさんやら、トニーさんやらがいるのは不思議といえば不思議。自国文化に相当なプライドを持っている人たちのように見えるのですが。
 添付ファイルを開けた。
 パワーポイントで作ったと思われる長い長いスライドショーだった。中身は当たり障りのなさそうなご挨拶。だが、とにかく長い。ありとあらゆるアニメーション効果を駆使した大量の簡体字の中国語(長文)が飛び交っている。
 普通の外国人には、まずこんなのは読めないよ…。もちろん私もです。はは。(私は英語も怪しい…)
 こういう感覚が、また不思議です。マーガレットさんは、英語ペラペラな人だったんですけどね。