ご近所温泉模様

 昨日も温泉、今日も温泉。とてもカラダが温まって気持ちがいいので止められません。
 今日は水風呂入浴中に、知らないおば様に話しかけられました。
「ここにくると、自分の将来を見るような気になるでしょうね。50になったらあんな感じ、70になったらこんな感じとか」
「ところでアナタ、学生さん?」
「いいえ、違いますけど」
 このおば様、相当目が悪い方なのかしらと思いつつ、
こんな*:.。.(ノ´∀`*).。.:*気持ちになったのですが、次の瞬間
「まぁ、じゃ高校生?ごめんなさい、中学生だった?」
ガ━━━━(;゜д゜)━━━━━ン
「ずーっとずーっと、遥か昔に学生は終わってます(滝汗)」
と、傷心の小さな胸を抱えつつ答えました。
 このおば様、色んな方に声をかけてはお話をされていました。無口で気が小さいから困るの…とおっしゃる35歳独身の息子さんと2人きりでは、家の中が静か過ぎて、お淋しいのでしょうか。とても気さくで人の良さそうなお方なのですが。
 温泉から上がると、休憩所で待っていてくれたオットが開口一番に
「じいさんは人の話を聞かないから困る!」
 どうやら、少し前に老人グループ内で大喧嘩があったらしい。彼曰く、お互いがお互いの話を部分的にしか聞かないから話がかみ合わず、収拾がつかないんだそうで。
「もう金輪際、お前等とは絶交だぁぁっっっ!!!!」
と1人のおじいさんが大声あげて啖呵を切り、押さえられた両脇を振りほどいて出口へダーッと駆け出ていった。
 ところが。
 彼はゲタ箱の鍵を落としてしまったらしい。すぐに戻ってきて、出口と休憩所のもといた席を行ったり来たりをしばらく繰り返してたそう。威勢良く啖呵を切った手前、
「この辺に落ちてなかったか?」
とは聞けず、気まずい空気が手に取るように見えて可笑しかったとオット。
 我々もゲタ箱に向かうと、そこには湯あたりしたのか大の字にひっくり返って
「起きれないよ〜」
とちょっと甘えたように駄々をこねるおじいさんと、そのおじいさんのお尻をペシペシ叩きながら
「しっかりしてよ〜、スーさん(仮称)。すぐ近くなのにタクシー呼ばなきゃなんないじゃん」
と語りかける塩澤トキを小柄にしたような風貌のおば様が。ご近所スナックのママさんらしい。これもいわゆる同伴出勤なのでしょうか。
 ご近所温泉には、現代のお元気過ぎる高齢者のナマの姿が見られて大変、勉強になります。