和平飯店

注)9/18〜/23に行った上海旅行の出来事を時々メモ代わりに書いております。


生まれて初めて日本を離れて泊まったホテル。租界時代に建てられた最も有名なクラシックホテル。それが和平飯店(泊まったのは南楼:旧パレスホテル)。おセンチな気分で、その思い出の地を訪ねてみた。
参考画像①南楼のエントランスロビー
租界時代を彷彿とさせる、シックでゴージャスな作り。でも、何か違うような。
昔の写真と比べてみた。
参考画像②16年前の南楼のエントランスロビー
(シャンデリアの枠の形と木製の壁の装飾が同じです。ただし、撮影の角度がそれぞれ全く違いますが。)
16年前はシャンデリアの枠はあっても明かりはついていなかった。
そして、レイアウトが大幅に違う。
真ん中に観光パンフレットとか、社会主義関係の固い本(もちろん中国語。こんなホテルで誰が読むんだか謎)とか、フィルム、絵葉書、切手といった実用的なもの等々。残っていた写真は、外光がそこそこ入るわりに陰気なロビーだったような…という記憶を裏付けてくれた。
シャンデリアである以上、少なくとも当初は明かりはともっていたのだろう。けれども、ある時期、使われなかった。華美と思われたのか、無駄と思われたのか。そしてまた、明かりがともった。
中途半端な書籍&お土産売場は無くなった。けれども、代わりといっていいのかどうか分からないが、ホテル名の入った箱入り月餅の売場が用意され(画像①の右ハジのダンボール山積みの部分に隠れている。ダンボールの中身はもちろん月餅!)、どういう口説き文句を使ったかは知らないが、ほとんどのチェックアウト客の手には一袋づつあった。すごい売れ行き。

ちなみに16年前に泊まった部屋は、
参考画像③当時、泊まった部屋
今見ると「どこのドミトリーデスか?」とツッコミたくなる簡素さ。
和平飯店公式サイト内スタンダードルーム画像を見ると、構造は似てますが、美しく改装されたようです。当たり前か。

昔と同じように、夜、北楼にある老年ジャズバンドバーに行った。
参考画像④老年ジャズバンド演奏中
メンバーは平均年齢70歳という熟年オジサマばかり。昔のガイドブックにもそう書いてあった。同じ人が続けているとは思えないから、メンバーの入れ替えはあるのだろう。それでも、平均年齢は大体70歳。
お年寄りの演奏なので、テンポはゆったりと単調で、決して上手いとは言いがたい。一回だけ、ドラムソロで汗だくの激しいプレイを見せてもらったが、
「血管、切れないだろうか」
と心配になってしまった。
ただ、その上手いとは言いがたいところが、租界時代を彷彿とするレトロな雰囲気を出しているのは間違いない。けれども老年ジャズバンドバーは1980年から。租界時代からあったわけではない。
ところで。
メンバーの年齢が上がらないよう、常にメンバーチェンジをしながら続けていく集団。何かに似てるなと思っていたのだが、それはモーニング娘。なのか、と思いつく。確かに、演奏や歌、踊りの技術の高さで魅せるわけではないところも同じ。
モー娘。に対抗して、藤本義一浜村淳坂田利夫竹村健一先生まで参加したイブニング親父。というグループがあったが、海の向こうでは親父の方が先にあったのだった。
イブニング親父。最初で最後のシングル。

夜の街へレッツゴー

夜の街へレッツゴー

はまぞうで検索したら出てきた。す、スゴイ。はまぞう


和平飯店(英語版):http://www.shanghaipeacehotel.com/indexe.htm

それにしても、あの演奏レベルで席料50元(約650円)は高すぎ…。日本人感覚だと安いけど、現地感覚なら6500円相当。もちろん、演奏じゃなくてレトロな雰囲気を楽しむところで、ムードは大変よろしいです。