日本発、活躍して欲しいのは

 日本のパン粉、アメリカで活躍:   http://mytown.asahi.com/usa/news02.asp?kiji=5939
 時々、ミラノ風カツレツを作る。ベランダで育てたバジルの葉っぱを使って。だから今年は、まだ作ってない。薄く叩いて伸ばした豚肉に、パン粉をまぶす。このパン粉は、ミルで細かく挽いて使う。ローズマリー等のハーブも混ぜて。(バジルは最後にかけるトマトソース用。)この記事で言うところの「ブレッドクラム」もどきを、ワザワザ日本のパン粉で作っているのだ。
 パン粉を細かく挽いて、少量の油でカリッと揚げる(実際には焼くに近いのかも)カツレツは美味しいし、サクッと揚げるよりも簡単かつ確実だし、作った後の油の処理にも困らないのでいいこと尽くめだなぁと思っていたが、洋食の本場(とアメリカを言っていいのかどうかは、難しいところではあるが)で、今、PANKOは受け入れられつつあるらしい。
 それはそれで、とてもうれしいことだと思う。日本の味が、また一つ世界に広がりつつあるのだから。でも、PANKOがアメリカでちょっとした人気者になれるなんて、ちょっと意外といえば意外。裏を返せば、日本人が気がついてないだけで、まだまだ世界で活躍できるモノがあるのかもしれない、とも思う。
 そこでふと思い出したのがちょっと唐突だけど、雅子妃のことだ。先日の皇太子の「キャリアおよび人格否定」発言の際、ワイドショーでも指摘していたが、意外にも彼女の外遊回数は少なく、この10年間でたったの3回だった。実にもったいないことだと思った。彼女みたいな人は外国に出れば、日本のいいイメージを広めることに貢献してくれそうな気がする。ダイアナ妃がそうだったように。(パパラッチに追われるとか、そういう負の部分は除く。)ましてや、本人にやる気があるのに。
 こうでなければという思い込みや、ヘンな出し惜しみでチャンスを逃すのはもったいない。車や家電製品ではなく「子供が見る低俗なモノ」であったはずのアニメが、外貨を稼ぐ時代なのだ。いや、ハードではなくてソフトと言った方が分かりやすいか。
 しかし。実は本当の「ブレッドクラム」なるものを使用したことはない。話によると、本当に粉のように細かいが、ザラザラで粒は硬いらしい。一方で製品としての日本の「パン粉」は、サクサク感を出すために、わざわざパン粉にするためのパンを焼いて作っているのだという。自家製ミラノ風カツレツを美味しいといっていられるのも、舌に馴染んだ日本のパン粉を使っているからなのだろうか?

参考まで:パン粉の歴史 http://www.kyoeifood.co.jp/j/panko-j.html