蟻んこつながり

蟻が6本の足を使ってどういう風に歩くか、アホな子供の私は分からずじまいだったのですが、鋭い観察眼でそれを見極めた方を1人知っております。熊谷守一画伯です。彼の弁によると

蟻は左の二番目の足から歩きだすんです。木村定三さんが、蟻は足が六本あるから計算すると七百二十通りの歩き方があるに違いない、といいましたが、蟻の歩き方はただ一通りしかないのです。
熊谷守一 人と作品(生活社 1975年)

なんだそうで。今日の画像は熊谷氏の「千日草」です。
熊谷守一記念館:http://www.tsukechi.co.jp/
熊谷守一美術館:http://www.kumagaimori.jp/

もう一つ。

10年ほど前になりますが、北京の漢方薬膳専門料理店で蟻んこクッキーを食べたことがあります。女性の体に優しいコース(冷えにいいとか、お肌がきれいになるとか、婦人科系の臓器が丈夫になるとか、そういう効能がテーマ)の、最初のお通しみたいな感じで出てきました。
白くて、甘さはほとんどないクッキーのようなものの上に油で素揚げしたと思われる黒蟻がびっしりまぶしてあるのですが、お味の方はほとんどなく。サクサクした食感のみ。
このコース、お通しの蟻から、続く料理はサソリ、タツノオトシゴ、雄鹿のぺ●●等々11皿が続き、締めのデザートはカエルの卵巣。味はどれも意外に美味しいかったです。