アートがあれば WHY NOT LOVE FOR ART?/東京オペラシティアートギャラリー

uli(id:aspirin)さんの日記(id:aspirin:20040702#p2)を読んで面白そうだと思い、行ってみました。9人のコレクターごとのスペース展示と、ここのアートギャラリーでコレクターからの委託を受けている作品専用フロアで構成されたプライベートコレクション展です。
 確かにその通りで、作品そのものを鑑賞すると言うよりコレクターのコレクター魂とセットで見られる点が面白い企画でした。好きだから手元に置いておきたいという気持ち。私も作品を買ったことがあります。有名な人ではないけれど、本当に欲しいと思ったから。それはチベットのラダックという村に咲いていた雑草の花を漉き込んだ小品と、同じ作者が描いたラサ、イスタンブールの不思議な奥行き間のある絵地図(版画)でした。
 個人的には野田幸江という人の『入り口の入り口の入り口の』というタイトルの連作絵に、ちょっと衝撃を受ける。彼女が何にこだわりがあるかが痛いほど分かるような。生む性、生殖、女性器。そして、少しばかり中国の桃源郷図を思い浮かべた。ただ、ストレートに剛速球すぎて、コレクションしたいとは思わないのだけれど…。
 こういうところが、微妙なところです。所有したいものと、作品としていい!と思うものが必ずしも一致するばかりでもないところが。
  アートがあれば WHY NOT LOVE FOR Art?サイト:http://www.operacity.jp/ag/exh51/index.html 7/11(日)まで
 このサイト、かなり会場の雰囲気が伝わってきます。