リアル・うさぎ美味し
今住んでいるところの近くはジャンボうさぎ(参考:http://www.s-kantei.co.jp/photo_gallery08.htm)の産地。高タンパク&繁殖スピードが速いとの利点から、何年か前には北の将軍様の国から食糧難対策として政府役人がわざわざやってきて、数羽お買い上げしたこともあったとか。そのニュースをTVで見ていたころは、その近くに住むことになろうとは夢にも思ってなかったなぁ…と遠い目。
そうは言っても肉を売っている場面にはずーっと遭遇できなかったのだけれど、産地よりもより近いエリアのお肉屋さんで「うさぎ肉有ります」の貼り紙を発見。
お店の中に入って初めて350円/100gと知ったとき「値段もジャンボだな…」と思ったものの、せっかくのことであるし、うさぎのソテーにチャレンジ。
うさぎ肉は、見た目は鶏肉と豚肉の中間みたいな感じで、想像していたのと違って臭みがなかったです。
↑ブロック肉をお店で小さめにカットしてくれました。生の状態では結構固いのです。
ソテーしたものを食べてみると、歯ごたえは比内地鶏ぐらいの固さで、普通の鶏や豚よりもコリコリしてる感じか。
そして噛むとイノシシとも違う、何とも言えない野性味のある脂の香り(うま味)がほわーっとやさしく口の中に広がるような。
ちなみに、参考にしたレシピ本はこちら。

- 作者: 猪本典子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2002/07/01
- メディア: 単行本
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フランス・ブルターニュ地方の女子高生の料理の教科書として使われているものだそうで、シンプルで超・実用的な本。 日常的な家庭料理本なので当たり前のことだけれど。
特に野菜料理は、こちらへ来てからよく作っています。クタクタになるまで煮込むので、かさが減る分、野菜がたくさん食べられるのも気に入っています。一定以上時間をかけて煮込んで初めて引き出される、野菜の甘さ・うまみというのもこの本で発見。味付けも塩・こしょう・バターぐらいのシンプルさ。意外とハーブは無くても作れるものが多いです。(ただし、肉関係はハーブ込みのものが多い)
左奥のおかずもこのレシピ本の「にんじんの蒸し煮」。
…と言っても、これを作ったのは先月末。うさぎは冬が旬であるとかで、12月〜3月頭までの間しかお店でも扱わないとのこと。まだ道端には除雪された雪の山がそのまま残っているけれど、うさぎも手に入らなくなって、春が近いということか。
右奥のは、“ひろっこ”をさっと茹でてオリーブオイルと塩と酢で和えたもの。ひろっこは柔らかいネギの新芽みたいな感じのする味わいとでもいいましょうか。冬の秋田ではホピュラーな野菜の様子。ノビルと言った方が全国的にはポピュラーみたいですが、ひろっこは雪に埋もれた地面から掘り出してくるもので、やはり1月〜3月の間ぐらいでしかお店にはないように感じます。