行きはよいよい、帰りは

 行きは大きな橋の大潟橋を渡って入った。気持ちよく晴れていたせいもあって、キラキラ光る水辺に浮かんで見える様は、少しばかりベネチアを連想。(ベネチアも陸路だと大きな橋を渡って入る)


 帰りは夜、新生大橋から出た。そこへ辿りつくまでが、ただただ長い長いまっすぐの一本道。そして周囲には自分の車のライト以外の灯りがなく、真っ暗闇が続く。前にも後ろにも他の車が現れない。昼間のノー天気さとうって変って、リンチの映画「ロスト・ハイウェイ」を連想。スピードを出して走り続けるも、このまま出口なく、異世界へ突入してしまうんじゃないかと不安を掻き立てられる感じ。


 そうそう、こっちは完全に車社会。生活のために、私も約20年のペーパードライバー歴にピリオドを打って、運転デビューいたしました。