生花のない世界

 こっちに来て衝撃を受けたことの一つは、冬場の花屋には生花がほとんどない、ということ。スーパーの花コーナーの半分弱ぐらいのスペースが空になってて、残りの半分が造花と仏壇にお供え用の菊の花のセットとか。生花がない花屋に造花だけが堂々とディスプレイしてあったのもびっくり。大きなスーパーにはミニバラ、ガーベラ、フリージアぐらいはあるのだけれど、種類は限られているし、弱弱しい印象。ネットの花通販でも冬季は輸送中凍結の可能性があるためお届けしませんエリアになってることが多い。

 お彼岸の時期になるとスーパーには、紙や木を薄く削ったものでこしらえた彼岸花が並んでいた。伝統的なものらしい。この画像のは、緑の葉っぱ付きの枝物に紙製の山茶花風のお花がくっついている。また「お彼岸花」という名の普通のいわゆる造花の花束もよく見かけた。