洋犬だらけの犬っこまつり

犬っこ人形

 久々に吹雪く中、車で湯沢の犬っこまつりに出かける。


 犬っこまつり:http://www.yutopia.or.jp/~milwork/inukko/menu.html
 (画像その他データは1999年のものらしいが、大体今年もこんな感じ)


 日中、2時間ほど見てた感想。“犬っこ”まつりのためかどうかは分からないけれど、リアル犬っこ様を連れてこられる方も結構いらっしゃる。ご主人様のコートの胸元から顔を出す、ぬくぬくと抱かれたダックスフンドとか、モップみたいに毛足の長いテリアとか、着物姿(帯まできっちり結んでましたよ)におめかししたパピヨンとか。


 盗賊避けが起源の祭りなのだが、ここに集まった現代の犬っこ様はそういう意味ではあまり役に立たないような。雪像のような凛々しい和犬(柴犬や秋田犬っぽい犬)にはお目にかかれず。


 出店でしん粉(米粉)で作られた犬っこ人形を買う。(画像)1対500円也。かわいらしい。

 
 祭りの起源は400年前とあるが、そもそもはこのような犬っこをかたどったお人形等をそれぞれの家の玄関とか、玄関先に作った雪の小さなお堂に、お菓子などのお供え物と一緒に飾るという風習だった。また、湯沢だけで行われていたものでもなく、周辺でも広く同じような習慣があったとか。


 それが湯沢名物として、屋外に大きな雪像を設けたり、大々的な「観光行事」となったのは昭和42年ごろ??らしい。(伝聞)


 県内の別エリアの祭りだが、その祭りの行われる町の周辺地区の古老が「あの祭りの本家はウチだが、あの町に(大々的に宣伝するので)盗られてしまった」とこぼす、といったエピソードを地元紙のコラムで読む。


 本家、元祖話はともかくとして、地域の伝統行事が町の観光行事に変化する、または祭りの住み分けが行われる、そのターニングポイントが昭和30年代後半〜40年代前半にかけてにありそうで、丁度その間に人口大流出、及び自殺率全国ランキングの急上昇という今に続く問題が始まっている。


 今はバラバラに見聞きしたものが、何となく時期が重なってるなぁと思うだけの、今のところ妄想をメモメモ。