愛知万博見聞備忘録①

 何も1日の入場者数の最高記録を達した18日に、両親に連れられて長久手会場に行かなくても。続けて姪っ子2人のお守りで19日に瀬戸会場にまで。炎天下での行列だらけの万博パビリオン巡りは老体に堪えました…そのくせ、両親はいたって元気。

●ビックリしたこと:待ち時間430分!
 11時ぐらいに入場して、その足で日立館の前を通った時にかかっていた数字。目を疑いました。もちろん、並ぶ気なんてなく。


●イメージと違っていたこと:外国人客をほとんど見ない
 3月にフィレンツェに行ったとき、ホテルのテレビで毎朝、7:45〜50ぐらいの間のCNNだったかで、小泉首相出演の気合の入った愛知万博寄ってらっしゃい見てらっしゃいCMを見てた気がするんですが、あれは幻でしたか?(というか、無駄な出費?)普段の新宿駅周辺の方がよっぽど外国人を見かけるのですが。3年前ほどに行ったUSJには、中国の人が沢山いるなぁと思っていたのですが。
 まぁ、こんなに日本人(それもどうやら地元の中高年が圧倒的な雰囲気)でいっぱいいっぱいなので、遠くからお越しいただくのも申し訳ないというか、大変な思いをするだけでしょうが。

 …というか、パビリオンの中や、映像ショーもいくつか見たけれど、基本的に日本語オンリー(プラス、申し訳程度の英語)な感じ。外人さんが来ることを想定してない雰囲気。万博記事を見てると「世界に向けて…」と言うフレーズがよく出ていたけれど、あれは一般ピープル向けではないってことか。トイレやゲートのプレート表示にはさすがに英、韓、中表記が併記されていたけれど。


●ちょっと妄想してみたこと:旧ソビエト連邦との関係性
 何となく、何とな〜〜くですが、ソ連時代のソ連との関係性と展示スタイルに何か流れが見えるような、見えないような。私の偏見かもしれないし、単なる経済力の問題かもしれないし、偶然かもしれないけど。
 例えば、中央アジア共同館(ウズベキスタン共和国カザフスタン共和国キルギス共和国タジキスタン共和国)あたりだと、それぞれ地理的な話に始まって、民族衣装はこうで、こんなもの(蜂蜜やら、地下資源)が沢山取れますとか、そして最後は物産展。本当にプレゼンテーションの手法としては、型どおりというか、地味というか、正直、退屈。*1
 あ、でも、ウズベキスタンの携帯電話のボディーに、伝統工芸品にあしらう細密画をペインティングをしてくれるというサービス(手法)はちょっといいな〜と。

 一方、リトアニア館なんかだと、DNAの螺旋構造をイメージしたという白い巨大なオブジェにモニターを何台か付けて、日本とリトアニアについての関係についてをテーマにした映像を流していたり。なにやらアーティスティックなアプローチ。ただ、アイディア先行過ぎて、ついて行ってる人は殆どいなんじゃないかと。私もリトアニア生ビール*2をゲットするための、列に並んで待つ退屈しのぎで映像を見てただけでして。はは。

 で、東欧各国館も(全部見たわけじゃないけれど)、何となく旧ソビエト時代にかの国からの影響が少なかった(もしくは抵抗が強かった)度合い順に、ユニークな展示してるような気が…という妄想。そして肝心のロシア館は行列が激しくて、やっぱり見てなかったりするんですが。


●小耳に挟んでしまったこと:シンガポール人と思われる人の言葉
 各パビリオンに何時間も行列待ちをする長蛇の人々を見て、シミジミと
「こんなに長い時間待ってるのに、誰も騒いだり、喧嘩したりしない。シンガポールでは考えられない」
 我慢強い日本人の姿が、万博みやげ話か。

*1:でも、あくまで手法が冴えないという意味で、内容自体は個人的には面白かったです。

*2:とっても美味。ただし1杯(500ml)1100円。これも万博プライスか。