老猫近況

 点滴×猫の検索ワードのリンク元からコンスタントにヒットがある。そんな方々の参考になるかどうかは分かりませんが。

 このごろは一日の大半を、このダンボール箱の上でウトウトしながら過ごしております。今年も8月の最も暑いさなかには、点滴を打ちに動物病院に通って延命。とはいえ、老いは進んでいる模様。何といっても人間推定年齢100歳の老猫。

 フワフワとした毛なので見た目には分かりづらいけれど、触るとゴリゴリとした骨と皮ばかり。筋肉がドンドンしぼんでいく感じ。特に腰から後ろ足にかけて。人間も足腰が弱ると言うけれど、猫も同じようなものだなと。

 お気に入りのダンボール箱の周りには、トイレに間に合わず彼女がお漏らししても大丈夫なように、人間の介護用のオムツ(パンツタイプではなく、オムツカバーの中で使う四角形のタイプ)を適当な大きさにカットして引いております。吸収力が高く、表面はいつもサラッと。ニオイも殆どしないので、パッと見ただけでは、お漏らししたのかどうかは分からない。でも持ち上げて重くなっていると「ああ、やっちゃったなぁ」と分かるんだとか。老猫介護担当の父曰く、大変便利とのこと。

 とはいえ、彼女のオシッコ周期はほぼ2時間と分かっているので、その時分にソワソワと挙動不審なそぶりを見かけたら、さっとダッコして猫用トイレの上へ置いてやります。ええ、シャーッとやってくれます。そして、なぜか大きい方は必ずトイレまで辿りつけるのだそう。

 そんな彼女も、食欲だけは旺盛。毎日必ず1本以上、好物のカニかまぼこをおやつに平らげる習慣は子どものころから変わらず。時間が来ると、カニかまが入っている冷蔵庫の前に座り込んでニャーニャーと請求。

 また、食べ残したキャットフードをお皿ごとラップをかけて冷蔵庫に取っておいて、そのまま後で出すと、ニャーゴ、ニャーゴと鳴きながら餌皿とこっちの顔と繰り返し繰り返し交互に見る。明らかに抗議のまなざし。

 新しいのをお皿にタップリ入れて、もう一度出してやると「そうそう。これを待ってたのよ」という具合に、食べ始める。年を取って足腰が弱っても、少しでも美味しいものを食べたいという執着心の現れか?

 歩く姿はヨレヨレだけれど、まだまだ長生きしそうな予感。