道路が悪い

 近くの警察署にて自動車免許更新。今まで免許センターでしか更新手続きはしてこなかった。警察署での更新手続きの速さ、簡単さに拍子抜けする。申請者がそもそも少ないためか。それともこの5年の間に、どこもスピードアップが進んだのか。それは良いことではあるが。

 待合室でノンストップ垂れ流し状態の交通安全指導ビデオでは、見通しの悪い交差点殻飛び出したり、自転車で不意に曲がったりなどの予測の付かない行動を取る事例に登場するのは、子供、ではなく高齢者になっていた。これも時代か。子供はすっかり公園か学校に隔離されて、道路でボール遊びする姿なんて全く見なくなった。まして、そのボールを追いかけて、飛び出す子供なんて。そして、増えるお年寄り。

 最後の講習。県別交通事故死者数の昨日までのホットなデータを前に解説がなされる。昨日現在、埼玉県、ワースト3。その理由は
「道路が悪いからです」
整備不良が多いのかと思いきや、埼玉には東京と結ばれた道路が多く、行き来する車が多い。県外者が起こした事故も、数に入ってしまうからだそうで。目からウロコの指摘。じゃ、同じような神奈川がぐっと下がって10位なのはなぜ?

 そんな揚げ足取りはいいとして、そもそも、他県との相対的な死亡者数とランキング推移への強いこだわりと、県外者が…という発言がナチュラルにポロリと出てしまうあたり、警察の体質がなんとなく透けて見えた面白い講習会だった。

 最後に旧免許証も返却された。昔は、そのまま回収していたが、今は個人情報の問題から、本人に処分を任せることになったとか。ハサミで細かく刻んでくださいとの指導をいただく。