鶴の一人相撲

 id:chimadcさんの「つるの恩返し」話の呼びかけに応えて。他の皆さんのお話と私の記憶もほぼ変わらず。
 ただ、助けられから何日か後の、雪の降る夜に
「一晩泊めてください」
とかなんとか言って男の前に現れる、というのが私の(かなりいい加減な脳味噌による)記憶。
 男はヘンだなと思いつつ、ワケありな感じの美女だし、雪降ってるんじゃかわいそうだしってことで、入れあげる。
 ところが鶴は泊めてもらったお礼と称して、掃除したりご飯作ってあげたりして、一向に出ていかない。そのうち「このままずーっとここにいて、嫁にならないか」とか男に言われて、居つく。
 ところが二人では、貧乏でやっていけない。ゆえに、鶴も二人の生活のために!と機織開始…という流れ。
 つまり、鶴は助けられた恩を返すのに、さらに宿を借りるという恩を作り、同居するにいたっては、鶴のせいで男の家計は困窮化して…ということで、鶴は恩返しに一生懸命なんだけど、男からはそれぐらいやって当たり前という話にも読み取れますね。哀しい。