クノール 春のミネストローネ
フィレンツェのささやかな自分土産、例によってインスタントスープを食す。
どのあたりが春なのかは分からないけれど、なんとなく野菜の具沢山スープというよりは、セロリ、パセリ、にんじんのような香味野菜系のダシ味(天然由来のものかどうかは分からないけれども)が結構する反面、澄んだスープに、具はほとんど細くて短いパスタのみという上品な仕上がりだからか???もしくはトマト(夏野菜)が入ってないから、とか。
それよりも何よりも。
3年くらい前に、車でバルト二国を回った。リトアニアのどこか、観光地でも何でもない小さな村の、これまた小さな雑貨屋さんでトイレを借りた。
お店のお婆さんは、かまわないよと言ってくれたけれど、手ぶらで帰るのも申し訳ないなと思い、ぱっと目に付いたインスタントスープをお土産用に買った。
リトアニアの片田舎の村の、ロシア製のインスタントスープ。これも歴史か。
印刷が、最初っから色あせているような、版ずれも起こしているような怪しげなパッケージ。たまねぎにんじん、セロリのイラスト入り。
前置きが長くて申し訳ない。そのスープの味を思い出した。かなり似ている。
ただ正確に言うと、リトアニアのロシアスープの方が、ショートパスタの量が極少で、お味も上品というより、薄かったのだが。まずくはないが、ちょっぴり哀しくなる味。
ちなみにそのロシア製インスタントスープの隣には、これまた明らかにノーライセンスと思われる、ビニール袋に怪しげなピカチュウが描かれた菓子パン(蒸しケーキ?)のようなものが売られていた。世界はボーダレス。