無意識の選択

 id:svnseedsさんのsvnseeds’ghoti!での 「パラサイトシングル、負け犬、年下の彼氏」の研究(id:svnseeds:20050112#p1)、つまり30代男女で結婚しない人が増えているのは人口構造上の問題(または需給の問題)という説。こういう切り口は、ありそうでないので興味深いです。
 マーケティング調査的には、既に20代女性たちの結婚願望は、上世代のそれよりも高いと出ています。実際、結婚率が上がったらどう理由付けされるんでしょうかね。
 この説が当てはまるかどうかは分かりませんが、個人個人が明確に意識してなくても、世の中の変化が個人の無意識に影響を及ぼしていることはあると思います。
 その昔、消費者の食品の嗜好調査をしていたとき、こんなことがありました。
 バブル期に日本の消費者の嗜好はどんどん薄味に傾いていきました。しかし、崩壊直後、再び濃い味へゆり戻しがきました。
 更に面白いことに嗜好品が先で、数ヶ月遅れで徐々に日常品、必需品にも同じ現象が出てくる。
 バブルの崩壊が無意識のうちに人々に「より少ない量で、満足感の得られるものを」求めさせたのでしょうか。これはあくまで推測ですが。嗜好品から敏感に反応が出たのは、どうでもいいものから削る本能とか(笑)。
 味の好みなんて極めて個人的なことですが、マスで捕らえた場合、こんな変化も時にはあるということで。