気がついたらオカルト誌?

 美容院で渡されて読んだ週刊女性だったか、女性セブンだったか、女性自身だったか分からないがとにかく、そのどれか。
 ぱっと開いた場所が「ヨン様開運法」。
 12星座をはじめ、色んな占いが並んでいるのだが、全てヨン様グッズで開運!とまとめられているのが特徴。
 例えば、おぼろげな記憶だけれど大体、
「…そんなあなたは、ヨン様マグカップで、毎朝温かいホットミルクを飲めば心もホットに」
「…自家製写真集(それもスゴいグッズだ…)をバッグに入れて携帯しましょう」
「冬ソナCDをかければ、癒されることでしょう」
という感じだったか。*1
 い、イカレてる〜(笑)と思ってパラパラをめくると次に目に留まったのが「トイレの風水」。トイレというのは、家のどの位置にあっても凶相で、特によくない例として鬼門にある、窓がない、家の中心にある等など5項目が挙がっていた。
 風水のことは分からぬが、今時、窓がないトイレなんてマンションやアパートなら当たり前だし、この5項目のうち一つも引っかからない家なんてあるのだろうか…と思いながら、次のページをめくると
「開運!トイレ用風水画」
 要は、これをトイレの壁にかけて置きさえすれば、凶相封じできるという8角形の形をした壁掛けの通販だった。最初のページでは、完全に記事かと思わせる体裁だったのに、やられました。
 次に漫画。昔なら、この手の雑誌の漫画といえばドロドロとした嫁姑モノか、ハーレクイーンみたいに現実離れした恋愛モノが相場だったが、今、連載中のはメンタルヘルス系なのか。精神科医の監修と表紙にあった。
 今時だなぁと思いつつ、中身に目を通すと「過去生」がどーのこーの。スピリチュアル・カウンセリング???
 つまり現世(今)のトラブルは、前世(過去生)のトラブルからで、カウンセラーに過去生を見てもらうことで、前世の人間関係を理解すれば、今の問題も解決するらしい。
 で、娘(姉)と夫の過去生は、親友だったとか(夫と娘の絆の深さはそこにあるとか)、姉と妹は過去生で同じ男性を取り合った間柄だったとか(それで姉妹仲が悪いと理解するんだそうで)。
 過去からの因縁を理解して、だからこそ今があると理解して、家庭内トラブルを抱えたヒロイン(毎回変わる)の主婦は癒される…みたいな話のようだ。
 なんだかなぁと思いつつ、ペラペラと広告ページを見ていると、占いがやたら多いことに気がつく。占いの種類は様々だが、1ページに16人くらい怪しげなコスチュームをまとった女性占い師の顔写真つきでズラーリと。ある意味、オヤジ夕刊紙の風俗店紹介ページに似たセンス。
 センスはともかく、いつの間にか女性誌はオカルト的要素が盛りだくさんになっていた。中吊り広告で見かけるタイトルは芸能ゴシップと皇室ネタばっかりでもなかったんですね。
 それにしても…そんなに占い、いいですかね。気晴らしとしてはアリだと思うけど、そればっかりだと現実逃避じゃないだろうかとか。これも時代なんでしょうか。

*1:文面は本当いい加減です。イメージとしてこんな感じということで。