心の小骨掃除

 今日「オレオレ詐欺は海外でも成立するか」という問いかけに対し、主に海外在住邦人たちが答えるメルマガが届いた。
 
 イラクでの人質事件を連想したというイギリス人のコメントにハッとする。

イラクで人質になった日本人やその家族が自国でつまはじきのような扱いをうけたことがあったじゃない。あれと似たような風土を感じるわ。人質になってすみません、世間様に迷惑をかけてすみません、っていう。核家族化の盲点をついたとも言えるだろうけど、きっと、『オレオレ、孫だよ』って言われて『知りません』とはいえず、世間に迷惑をかける前に身内でなんとかしようという発想なんじゃない?」

 年末にふとしたきっかけで友人と
「なぜ、何時までもオレオレ詐欺振り込め詐欺)に引っかかる人が大勢いるのか?」
という話題になった。友人の推測は
「子が大変な目にあってるかもしれないという可能性を考えると、無駄金になってもいいからまず振り込んじゃうんだよ。親の愛だよ」

 次にスマトラ沖地震。実は、私はテレビではほとんど見ていない。邦人が何人行方不明とかのの安否関連の報道が中心で、その無駄な心配ぶりっ子が返ってイヤな感じがするのと、
「でも、テレビが安否情報を知らせないと、外務省なんかの担当部署に問い合わせが殺到して、大変なことになるからなんだよ、きっと」

 小骨のように引っかかっていたこの会話。すっきりした。すべては繋がっているのかもしれない。メンタリティの問題か。ちなみにオレオレ詐欺は、メンタリティの似ている韓国にはあるらしいですが、他の国では成立しそうにないらしい。
 
 でも、そのメンタリティっておかしいんじゃない?と考えることは「冷たい人」「常識がない」という烙印を押されてしまうんですね。いえ、烙印自体は気にしてないんですが。