フリーダ
もっと大変な辛い人生を歩んできた女性だと思っていたのに、実は意外と楽しげな一生だったのね、と思い直してしまいそうになる映画。
交通事故シーンはちゃんと描かれていたけれど、すぐにリハビリできちゃうし、ダンスを踊ったり、大酒飲んでたり、色んな有名人と交流してアイドル的になってたりで、あれれー?と思った。
ギブスでカラダを覆われている時でも、胸はプルンプルンの豊満だし*1、ハダカのシーンはあっても、傷跡が全然ないし。*2時々、セリフに「障害者だから」とか、「何度も手術を受けて」とフォローはあるけど、予備知識がないと耳がスルーするだろうなと思うくらい、軽い扱い。
生涯を通して、夫のディエゴの女性関係に相当悩まされてきたはずなんだけど、この映画の彼女は「彼はそういう人だから」と割と物分りがいい上、その女達と結構、仲良くやってるし、2度目の結婚以降は、ディエゴは彼女に尽くしまくりだし。
どうしてワタシが!ワタシが!っていう感じむき出しの絵ばっかり描くのか。これではまだまだ弱くて伝わってこないなぁと思った。外国に行ったり、有名人との交流とか、ドラマチックな流れは一通り、きっちり押さえてあるけど、内面の葛藤みたいなところが少ないような。ヘタをしたら風変わりな目立ちたがり屋っぽく見えてしまう。
でも、彼女の色鮮やかなメキシコの衣装はステキでありました。サルマ・ハエック、私と同い年なのに女子高生の制服を着て、少女時代から演じるとは…恐ろしい。