アタメ!私をしばって

アタメ 私をしばって! [DVD]
 80年代はのどかで良かったなと思う。21世紀の今となっては、キモい監禁ストーカーの話が、まだ純愛話として成り立つ時代。
 でもこの話、それほど後味は悪くない。理由を考えてみた。
1.ストーカーが、初々しいくらいに若くてハンサム。(バンデラス、ヒゲの剃り跡がまだ青いぞ!)
2.ターゲットが少女ではない。ジャンキーのポルノ映画女優。(つまり、れっきとした大人の女性)
3.ストーカーの目的が真面目によき夫、よき父親になることだったり、配管工としてのスキルは高いこと。(それなりには社会性はある。)

 日本で時々起こる事件とは、全く逆の人物設定。
 ただ、私はどっちにせよ、殴られて監禁されるのはイヤだ。なのに好きになっちゃうなんて、全くアンビリーバボーです。油断をさせるために、そういうそぶりをすることはあっても。
 こういう思い込みの激しいタイプは、何か想像もつかないような、小さなキッカケで*1、即、気持ちが覚めてしまいがちではないかと。根が自分勝手だから、覚めたら急に、邪魔になって今度は何をされるか分からん。怖い。
 セットの色使い等がキレイなので、取りあえず楽しく見れてしまうのだが。

*1:例えば、コーヒーにミルクを入れない女は信じられない、とか。そんなわけの分からん理由。