デスペラード

デスペラード コレクターズ・エディション [DVD] アントニオ・バンデラス、じゃなくてエル・マリアッチ(にわか)ファンとしては、『レジェンド・オブ・メキシコ』の方がよかった。より彼を派手に、バカバカしく魅せてる。
 でも、復讐劇としては、こっちの方が正統派…か?いや、人が意味もなく漫画のようにバタバタ死ぬので正統派っていうのも、ちょっと違うのか。
 私はマリアッチが、哀愁漂うスパニッシュギターをかき鳴らして、二丁拳銃をバンバン撃ちまくって、撃たれた男達が後向きに飛びまくって、火薬使いまくって、意味もないブラックなコネタを連発して、キザ、自意識過剰のラインをギリギリ超えない。そういうのが見たいだけ。
 戦う男たちはカッコいい。けれども、単なる暴力映画にしないために「復讐」という大義(装置)を用意してる*1のだと思っているので、細かいストーリーはどうでもいいのです。
 バンデラス以外の登場人物にカッコいい人がいなかったのもマイナスポイント。全体的に地味。(ブシェミ君は…、いい役者だけどカッコいいとは違うので。)『レジェンド…』に出てくる助っ人君、2人とも若くてかわいかったなぁ。
 でも、マリアッチのキャラ自体は濃くていいです。彼の黒くて長い前髪に萌えー!です。うひー。

*1:やたら教会が登場したり、戦いの前に神様にお祈りしたりするのも、暴力に枠をはめて、安心して見られるようバランスをとってるのだと思う。いわゆる正当化。