10ミニッツ・オールダー

10ミニッツ・オールダー コレクターズ・スペシャル [DVD]
「レッド」「グリーン」と2枚に分かれていて、ツタヤの半額セールでそれぞれを借りたのですが、はまぞうで検索したらセルDVDだと1セット。うーん。微妙に損したような気分。

レッド

アキ・カウリスマキ / 『結婚は10分で決める』…なぜ、いつも唐突に決意して進んでいくのか?現実にはあり得ないけど、なぜか見てしまう。
ビクトル・エリセ / 『ライフライン』…静かに後で染みてくる。そのときは分からなくても。
ヴェルナー・ヘルツォーク / 『失われた一万年』…『銃・鉄・病原菌ISBN:4794210051』をそのまま10分間に圧縮したような。
ジム・ジャームッシュ / 『女優のブレイクタイム』…虚しさが伝わってくる。でも、他の作品と比べると地味?
ヴィム・ヴェンダース / 『トローナからの12マイル』…見てるときはハラハラドキドキしてたけど、案外と後に残らない。ドラッグやるとこんな感じですか?
スパイク・リー / 『ゴアVSブッシュ』…カメラワークが「スタイリッシュだろ?」って感じでうるさすぎ。言いたいことは分かるけど。
チェン・カイコー / 『夢幻百花』…メルヘンっぽいけど、あの中国の変化の激しさを知ってたら、こういうことが本当にあるかもしれない、と思えなくもない。(CGシーン除く)特に北京は、古い街だし、あの変な男のしゃべる言葉はクラシックな北京語。百花胡同(フートン)は、百花通り(または英題では100 flower Street)と訳すしかないのかもしれませんが、胡同(フートン)とは、単にストリートではなくて、毛細血管のように入り組んだ迷路のような路地裏的風情の場所です。

グリーン

ベルナルド・ベルトルッチ / 『水の寓話』…時間軸が狂っても、インドが絡むとそれで納得してしまうのが怖い。SFでもないのに。
マイク・フィギス / 『時代×4』…4分割は疲れました。
●イジー・メンツェル / 『老優の一瞬』…『スイート・スイート・ヴィレッジ』の監督と知って、懐かしさひとしお。
●イシュトヴァン・サボー / 『10分後』…上品な昼メロを見ている気が。愛の終わり。
クレール・ドゥニ / 『ジャン = リュック・ナンシーとの対話』…小難しい話を延々とした後に、まさに突然、その話題というか問題が目の前に。次の10分がとても気になる。
フォルカー・シュレンドルフ / 『啓示されし者』…哲学する蚊の視線。ただの湖畔のキャンプ場に集う人々の光景がとてもスリリングに見えた。
マイケル・ラドフォード / 『星に魅せられて』…『火の鳥』とか、どこかの漫画かアニメで見たことがあるような既視感。
●ジャン = リュック・ゴダール / 『時間の闇の中で』…多分、私には合わないんだと思います。ごめんなさい。主張抜きで、ビジュアルとしてだけなら楽しめます。