グッケンハイム美術館展/Bunkamura

確かに有名どころが一通り揃っておりました。カタログ的に。現代美術(絵画オンリーだけど)ってどんなものがあるんだろうか、という感じの人に向けたんだろう。それはそれでイイことだ。浜崎あゆみがイメージソングなるものを提供していたのにも納得。
カンディンスキーの曲線の絵は、どれも顕微鏡を覗き込んで見た微生物の図のイメージ。何か、間違ってるような気がする私の目。
ピカソがココにも2点。カラフルで、比較的健康的なピカソ。先日見た損保ジャパンのピカソ展といい、現代美術館のピカソ展といい、東京にはこの秋、ピカソがいっぱいだ。
戦後以降の抽象画やポップアートの大作のほとんどは、自分ちには物理的にムリだけどホテルとか、公共のスペースに置いたらキレイー!というか、それ以上でも以下でもないんじゃないのと、本日、私の中で勝手に確定。
そのキレイー!は近代美術館の工芸館で、蒔絵の箱とか見て思うキレイー!欲しいー!(現実にはムリだけど)の感覚に近い。生活の中にあったら大層、ココロが豊かになりそうだけど、それでココロを動かされることはないというか。(むしろ、工芸品で、細工のあまりに凄すぎるのを見た時の方が、ココロに来るものがある、かも。)

帰りがけに本屋で『ぼくの哲学』を少し立ち読み。面白そうだと思ったけど文庫じゃないので買うのは止める。ある人の文章が、このアンディ・ウォーホルの語り口にとても似ていると思った。今、お元気なのだろうか。