04年9月20日前後の上海のテレビ番組考③

中央電視台だけを見ていると、政治臭ばかりが鼻についてしまい、中国全体がそうであるかのように感じてしまいます。けれど、上海は北京とは全く違う。
まず、55周年なんてこれっぽちも出てこない。
そして、消費情報満載。エルトン・ジョンもそうですが、CMも外資系のロレアルだとかの、ファッショナブルなものが中心。また、郊外に新設された大きな公園の中にあるような高級マンションの入居募集CMとか。
また「ブランド物語」という世界の高級ブランドを紹介する番組で、初めてシュウ・ウエムラのサクセスストーリーをイチからお勉強させてもらいました。日本の女子なのに。とほほ。
他のローカル(安徽電視台とか)では、相変わらず武侠ドラマがメインを張ってるようでして。(と、言っても昔と比べたらかなり洗練されてますが)
旅行中の限られた時間の中でのザッピング視聴ですが、局によって随分と違う印象。
そこで思い出されるのは、例えば重慶反日を露骨に表したサッカーファンがいた事件。日本にいると中国全土が一色なのか?という気がしてしまうのですが、案外そうでもないんじゃないかとか。重慶の件は、もしかしたら上海では取り上げてさえないかもしれない。そんなことを思ってしまうほど違う。実際はどうだったか知りませんが。(そして、内在している問題としてはまた別。)
やはり中国は広くて多様なのだろうかと思う次第。

追記:
もしかしたら、あの「上海旅遊節」は、国慶節の裏返しかもしれないと邪推。なぜなら、国慶節をはさんだ一週間は中国では大型連休になる。旅遊節の期間は9/18〜10/6。大体、当てはまる。北京は国慶節を通して、政治・歴史を訴えるが、上海はそれを経済・お金に変えて飲み込む。うーむ。考えすぎ?