珠玉の近代絵画展/そごう美術館

バラ10本

どこぞの文化財団コレクションということですが、冴えないタイトル通りの内容。テーマがはっきりせず、散漫な感じ。
宇田萩邨という日本画家の作品は、ワンコーナーを占めていたが、下絵ばかり。完成品はコレクションしてないならそれはそれでいいのだけれど、せめて完成品の写真だけでも、全下絵に添えてあればいいと思う。(一部には写真があった。)ならば、下絵と完成品の違いを楽しむこともできたのに。
ですが、この展示会の真の目玉は村山槐多が中学時代にピンク色の便箋に書いた稲生氏へのラブレター、及び普通の紙に走り書きした詩の数々ではないかと。絵画展で詩とかラブレターってのも妙ですが。
ラブレターには清々しいほど稲生君好き好きオーラを、詩には谷川俊太郎先生の作品(ドロシーさんの日記id:unmonoko:20040926#p1より)に通じるものを感じました。若くて才能があるっていいなぁ。でも、22歳で亡くなっているんですね。

珠玉の近代絵画展:http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/04/0904_kindai/index.html