蟻の観察

猿虎日記(http://d.hatena.ne.jp/sarutora/)で、アントクアリウムによる蟻の巣づくりなどの観察記録を綴っておられます。ブルーのジェルのような世界でどんな蟻んこの巣が出来上がっていくのか、楽しみです。ワクワク。そして永野さんのコメントも。
子供のころ、当時の住まいは田舎過ぎて、近所に家自体が少なく、同年代の遊び友達もいないので、1人遊びを色々していたのですが、その中の一つが庭の蟻んこ観察。

で、六本足をどういう順番で動かして歩くのか(これは結局、分からずじまい)とか、そのくらいは普通なのですが、蟻の列に障害物を置いたらどうなるかとか、巣穴に水を入れたらどうなるかとか、更に4本足、2本足になったらどういう歩き方になるのかとか、かなりヒドイこともしておりました。あと、蛙にも。このころの行状を考えると、絶対に私はまともな死に方ができないでしょう。わーん。
ただ、当時の気持ちを振り返ってみるに、孤独ゆえに残虐性に目覚めたとか、そんな昨今の子供犯罪の分析にあるような心理状態では全くないです。純粋に観察。興味本位。大げさに言うとプラン・ドゥ・チェックの繰り返し。もっとも親が見てたら仰天して、心配したかもしれない。(と、最初書いてみたけれど、やっぱり、そんな心配するほどのことはしてないよな〜と思い直す。)
当時、犬も飼っておりまして、その犬に対しては大層愛情を抱いていたのですが、同じ生き物でも蟻んこにはそれを感じることがなかったというだけのことです。なぜだろう、この違いは。
そんな蟻んこ子供は、小学生になって近所の食料品店から味付け海苔を小売するための大きなガラスの空き瓶を貰って、庭の土をつめ、蟻んこを拉致し、夏休みの間中、ガラス越しに出来上がる蟻の巣を眺めて、自由研究にしました。子供心に大作だったなぁと、妙な充実感があったことを記憶しております。
それが21世紀の今や、アントクアリウムですよ。こんなにステキでオサレで、インテリアにもなりそう。コンビニでも買えるようなキットになって。時代を感じますよ。私の時代はあまりに原始的だった…。