岡山&山梨

夫の実家、岡山から桃が送られてきた。ありがたや。黄味がかったクリーム色が岡山の桃だ。夫に言わせると、この白い皮をつつーっとむくと夏が来た〜と感じるらしい。
右側の桃色のは、近所で買った山梨産の桃。私の実家は愛知なので、桃といえばこっちのイメージ。この色の違いは品種ではなく、袋がけをしたまま直射日光にさらさないと白っぽく、日光にさらすと日焼けして桃色に…ということらしい。(ネット調べ)
そのせいかどうかは分からないのだが、岡山から毎年いただく桃は、やわらかくジューシーで上品な甘さ。山梨の桃は、相対的に実がやや固めに締まってハッキリした甘さのような気がする。
この二つで敢えて決めるなら、私の好みはどちらかというと、山梨の方かもしれない。絶対的味覚感覚ではなく、単に子供の時に食べたものがいいということなのか。とはいえ、どちらも大変美味しいことにはかわりなく、ペロリといただいてしまいました。
ところで。
桃の産地で有名な所と言えば、岡山か山梨を思い浮かべる人が多いと思う。私もそうだった。けれども大正から昭和初期には今、私が住んでいる町も岡山に並ぶ全国的に有名な桃の一大産地だったらしい。
タマちゃんで有名になった鶴見川は、昔は大変な暴れ川だった。よって野菜に不向きな土地柄ゆえ始まった桃栽培だったが、昭和13年の大氾濫で畑の大半は水没し、壊滅状態に。戦後、一時復活したものの、現在、桃農家は一軒のみとなる。何事にも栄枯盛衰、歴史があるのだなとシミジミ。

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