サンダーパンツ!

 サンダーパンツ! デラックス版 [DVD]
 夫が、激しくオナラばかり出る時期がありまして。ヨーグルトやヤクルトを飲んで腸内細菌をせっせと増やしてみたり、医者にも行ったり。なのに、原因は分からずじまい。結局、時がたって自然に納まりました。
 そのとき二人の間でよく話題にしていたのは
「一体、どこからどうやってこれほど湧き出てくるのだろう」
ということと
「あまりに量、頻度とも多いから、なにか有効な利用方法はないか?」
でした。ええ、バカ夫婦ですよ。
 なので夫婦揃ってこの映画の宣伝をTVで見たときには、大うけでした。是非、一度観てみなければ!!!と。
 期待を裏切らない、いい意味でくだらないおバカ映画でした。パロディシーンもチョコチョコあります。特に『マトリックス』を観た直後だったので、森でいじめっ子に仕返しするシーンは意外性があって笑えました。ワイヤーアクションじゃないです。
 ただし。
 ちょっと引っかかるのは、並外れてオナラの出る量、回数が多い主人公の少年は、最終的に本当の意味で皆から認められたのか、ということ。
 最後までよってたかって、いいように「道具」として利用されてるだけ…という風にも見えるので。
 彼をいじめていた人達も、スターになったとたんテレビに出ようと、カメラの前で彼を褒めちぎるってのも、いくらコメディとはいえ変わり身が早すぎというか。前半のいじめ方や陥れ方があまりにひどかったこともあって、ちょっと引いてしまいました。
 それは、皆に認められる役に立つ才能があれば愛されるけど、なかったら…ということにもつながるわけで、そういう意味で『えびボクサー』(参考 id:a2004:20040410)は良く出来た映画だなと、改めて思いました。『えびボクサー』には不覚にも泣いてしまいましたが、これは泣くまでにはあと10歩くらい必要。
 そうそう。
 この映画、色に相当こだわりがあるようです。特にイギリスシーンでは緑。ポイントとなる色は全て緑。キレイです。でも、なんで緑???アメリカにうつると赤になるんですが。