古代蓮追っかけ

酔っ払いのお妃

 一度病みつきになるとトコトンやりたくなるアホな性分で、他にもハスが見られるところはないかと思っていたら、こんなところが。
 古代蓮の里 古代蓮会館:http://www.ikiiki-zaidan.or.jp/kodaihasu/index.html
 コレ幸いとばかり悪魔の囁きで夫もその気にさせ、7時半に現地に到着。朝早く、しかも車でしか来られないようなところなのに、既に見物客でいっぱい。
 薬師池と比べてどっちがいいか。そんなことを知りたい人はまずいないと思うのだが一応、極私的な感想をまとめると

  • ハスの種類が圧倒的に沢山なのは古代蓮の里 (薬師池は大賀ハス一種類に対し、こっちは41種類)
  • 圧倒的に広いのも古代蓮の里
  • 咲く花の数が多いのも古代蓮の里
  • 葉がキレイなのは薬師池
  • 雑草が少なく蓮がすっきりと見えるのは、薬師池
  • 花に虫が少ないのも薬師池(キレイだなと思ってカメラを向けても、アップになると虫だらけで汚いことも多いのです。だからといって薬師池が虫除けの薬を撒いているというわけでもなさそう。キレイな水があるところにしか生息できないトンボはいっぱい飛んでいるので。)
  • これから行くなら薬師池 (古代蓮の里は、見ごろピークをやや過ぎていた)

 とはいえ、広く一般的な意味で楽しめるのは古代蓮の里の方でしょうか。もし行くことがあるのでしたら、古代蓮池だけを見るのではなく、奥の水鳥の池まで足を伸ばすことをオススメ。水辺に点在する蓮の方が、人工的に密植している池より、涼しげで風情がある気がします。一般の見物客は少ないのに、オヤジカメラ愛好家達の望遠レンズのずらりと並んだ砲列が、その良さを物語っております。
 それにしても、植物は偉大。ここの古代蓮も偶然、公共施設建設のため土地を掘り起こしたら、1400年〜3000年の眠りから覚めて自然発芽したのだから。私のベランダのエンゼルトランペットも、あれからドンドン大きくなって大きい鉢に植え替えたところ、再び、新しい芽がいくつか出てきました。多分、植え替えに使った古い土の中に、ずっと以前に飛び散った種が混ざっていたのでしょう。恐るべし。
 画像は、蓮園に咲いていた中国の「酔妃蓮」。酔っ払ったお妃の顔に似ているからというのが命名理由らしいのですが、このお妃、咲き立てのころは全体にピンク色で、時間が発つと徐々に酔いが覚めて白くなり、花びらの先だけに色が残るのだとか。色っぽいお方です。
 他にも名前が結構、面白いです。漢蓮というのがあって「おとこばす(!)」と読めてしまうのですが「かんれん」でした。