バトルフィールド・アース
ジョン・トラボルタ率いるコギャル以上の厚底ブーツを履いたイカレ宇宙人と、お猿寸前まで退化した人類が、西暦3000年の地球でバトルする映画。
異文化理解というものについて考えてしまいました。
個人的にはトラボルタが
「ほーら、ランチだ!食え〜、食え〜、美味いだろ〜」
と人間の口に生きたネズミを無理やり突っ込むところが1番*1、の笑いのツボでした。嫌がらせじゃなくて、心から地球人の好物だと思ってやってます。
一応、彼はアカデミーを首席で卒業したエリートなのですが、偉い人の娘に手を出して辺境の地、地球に飛ばされて腐ってる最中の司令官という設定です。人類は生ネズミ好きというのは、彼が監視カメラを通して人類を観察して導き出した自信満々の結論。アカデミーで何を勉強してたのやら。
彼はまた、宇宙人の銃を偶然に使いこなせた人間に目をかけ、自分達の言葉や知識を教えるのですが、何か共通に理解できるモノがあって、初めて相手をケダモノではなく、近いものとして認識できるというのは『エレファントマン』もそうだったなぁと思い出す。エレファントマンは実は聖書の詩篇をそらんじていることが分かった時、インテリ病院関係者が受け入れ始めた。
その教えられた人間の方は
「宇宙人を倒すには、ヤツらの知識を学ぶ必要がある」
と即座に悟ってしまうあたり、啓蒙思想的っていうのか?
けれども、なんと言ってもトラボルタ宇宙人の性格のハチャメチャ加減が光りまくっております。全編、アメリカ人による宇宙人与太話。核兵器で世界平和。ビバ!ラズベリー賞。意外に面白い。ツッコミ所満載で、ちょっと面白さのツボが違うけど。
ところで、アメリカ人って独立記念日が本当に好きだなぁと思うシーンがあるのですが、7月4日ってまさにその日でしたね。