菜の花とバラ 

セイヨウナタネ自生 茨城・鹿島港周辺:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040630-00000151-mai-soci
 食用油の原料として輸入された遺伝子組み換えセイヨウナタネを荷揚げ作業中に種子が風で飛ばされ、輸入港の茨城県鹿島港周辺で生育していることが29日、農林水産省の調査で分かった。同省は「環境への影響はない」としているが、研究目的以外の組み換え植物の意図しない生育が国内で確認されたのは初めて。

 それに関連したリンクを見てみると、国内で確認されたことは初めてと言いつつ、ずいぶん前から可能性が指摘されていることが分かる。
 100万tのGMナタネ輸入国日本が考えるべきこと: http://biotech.nikkeibp.co.jp/fs/kiji.jsp?kiji=131(5月12日付の記事)
また、この記事に河川敷や最近流行の菜の花畑の菜の花も在来種ではなく、外から来た種によるものだとあるのを発見。
 秋のセイタカアワダチソウの群生を見て若い子が「これを見ると日本の秋!って感じがする〜」なんて話しているのを「何言っているのかしら、全く!」と心の中で目くじらを立てていた私も、何が日本の原風景なのか分かっていないのは同じだなぁと反省していたら、続けてこんな発表が。
 世界初 バイオテクノロジーを用いた「青いバラ」の開発に成功:http://www.suntory.co.jp/news/2004/8826.html
 画像を見る限り、これは確かに青いバラと言ってもよさそう。これまでの「青いバラ」は、どちらかというと青みがかったピンクとか紫、またはグレーっぽい色合いだった。それもそのはず。従来型は交配によるものだが、こいつは青色色素を作る遺伝子を組み込んだ遺伝子組み換えバラなのだ。
 そういえば、前から最相葉月の『青いバラISBN:4093892318のだけれど、状況が大きく変わってしまった。読むべきか読まざるべきか。あれは確か、サントリーが青バラを可能にしそうだというニュースを知ったのがきっかけで書いた本ではなかったか。
菜の花、バラ。遺伝子組み換えの是非については、まだ良く分からないことが多すぎて、なんとも言えないのだが、出自についてはできるだけ覚えておきたいと思うこのごろ。歴史と同じく。