タイトル買い カヴァリエーリ「魂と肉体の劇」

 1600年に初演されたのがこのオラトリオというかオペラの元祖「魂と肉体の劇」。“魂”と“肉体”の“劇”。すんごいタイトルだ。魂や肉体、知性などを擬人化して歌わせる作品、との解説にもそそられ買ってみたが、意外に全体としては軽やか。もっと、苦悩に満ちた濃くてドロドロなものを期待していたのだが。イタリア語で歌われているからかもしない。
 「魂」「肉体、快楽」「知性」「忠告」「世俗的な生活」「地獄に落ちた魂」「幸福な魂」「時、世界」などなど、色々な役があって面白そうなのだけれど、開けてみたら解説本はオールイタリア語で、訳はなし。なので、どういうストーリー展開なのかは謎。