2004-03-09 フェリーニの8 1/2 Movie よくよく考えると、全編を通して監督の愚痴を聞かされているわけなのだが、それでも観客としてはつかの間の、めくるめく夢の世界を覗いている気持ちにさせられる。でも、この映画のスタッフの人たちは、どんな気持ちで日々仕事をしていたのだろうか。愛人と奥さんが突然、手に手を取って談笑しはじめるシーンがおかしい。ご都合主義とはいえ。お金を貰ってダンスをする大女が、寺山修司の映画に出ていたころの春川ますみみたいで、そう考えるとこのシュールさは、時代の共通項なのかなとも思ったりして。