Movie

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦

前作オトナ帝国と1、2を争うと評判の作品。 子供向けギャグアニメとはいえ、ものすごく丁寧な印象。天正2年*1にしんちゃん一家がタイムトラベルする話なのですが、どうも時代考証をちゃんとやっているらしい。合戦シーンに投石戦法があるところなど、名もな…

キル・ビル Vol.1

遅まきながら、観ました。 日本映画やアニメが好きで、色々引用してるらしいのは分かるのですが、なんというか形だけなぞってて、中身というかそのココロは分かってないんじゃないかな、という気がしないでもない…。ま、ココロが分からなきゃ引用はダメだと…

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

テレビシリーズを何回か見たことがある程度の認識しかなかった『クレヨンしんちゃん』。けれども前々からこの映画、オトナに評判だと聞いておりました。私に最初に熱心に薦めてくれたのも39歳・男・バツイチの友人。およそ一般的なファン層と思えない。 けれ…

ヴァテールとバベット/フランス料理の200年

『宮廷料理人ヴァテール』 と『バベットの晩餐会 ASIN:B00005FPTO 』。両方とも公開時に映画館で見てよい映画だなと思ったものですが、改めて見てみると別の見方ができたりして。 宮廷料理人…は、コンデ公という臣下が1671年、太陽王ルイ14世に対して行った…

ホーリー・マウンテン

一体、このオヤジは何を考えているんだろうか?と思う監督が今まではピーター・グリーナウェイとデビッド・リンチだったのですが、今日さらに1人増えました。アレハンドロ・ホドロフスキー。 錬金術って要するにお金儲けで、その具体的方法とは性と政治がら…

遊びの時間は終わらない

これかなり面白いです。ゆる〜いサスペンス&コメディとでも言うか。もっと評価されてもいいんじゃないと思うくらい。笑いも外国みたいに、乾いてるし。 でも、この可笑しさが何処からきているのか、真面目に考えると怖い映画かもしれません。 防犯訓練で銀…

エル・トポ

アマゾンがなぜかアレハンドロ・ホドロフスキー DVDボックスを激しく薦めてくるので、どれか一つ観てみようかなということで。 象徴的なカットと、寓意がこめられているであろうストーリー。だから見る人の数だけ解釈の余地がありそうですが、あのラスト、私…

女がいちばん似合う職業

「とても良かったから、絶対に機会があったら見てよね」 その昔、女友達から強く薦められたのだが、いかんせんマイナーな邦画なので手立てのないまま10年以上が過ぎたが、ようやく現在利用しているレンタル店に入荷した。 なぜ彼女がそれほどまでに薦めたの…

神に選ばれし無敵の男

ティム・ロス演じるハヌッセンという男が、実際はどうだったのかは分からないのだけれどこの映画ではカリスマ性のある“詐欺師”として描かれている。 小堺一機の『ごきげんよう』にでてくるよりももっと大きなサイコロを小道具にして、“千里眼”の彼が客の過去…

マドンナの昔のヒット曲『オープン・ユア・ハート』のサビの部分は、そのまんま直訳すると大体こんな感じだった(ような)。 ♪私には錠前があって、あなたはその鍵を持っている。あなたの心を私に開いて。あなたが鍵を入れて回してくれたら、私はあなたに愛…

花の影

フランスの女主人にはかなりの権限があるのですが、中国の女主人には、全くなかったらしいという映画。1920年代の蘇洲の話ですが。 父や兄が次々と亡くなったり、阿片で廃人になったおかげでヒロイン、コン・リーは旧家の女主人になるのですが、小姑ならぬ、…

サンダーパンツ!

夫が、激しくオナラばかり出る時期がありまして。ヨーグルトやヤクルトを飲んで腸内細菌をせっせと増やしてみたり、医者にも行ったり。なのに、原因は分からずじまい。結局、時がたって自然に納まりました。 そのとき二人の間でよく話題にしていたのは 「一…

マトリックス・レボリューションズ

今さらながらではあるけれど、半額レンタルだったので観てみることに。 うーむ。やっぱりすっきりしない終わり方だった。とり合えずザイオンは救われたみたいだけど、生体電流を利用されてマトリックス世界の中で生きている人間は解放されるんですか? 出て…

トロイ

オーランド・ブルーム扮するパリス王子役のへタレっぷりを、各方面から聞かされているのにも関わらず何故、観に行ったかというと、今、読みかけの本『ミュージアムの思想』ISBN:4560038988 に興味深い指摘があって、映画のその箇所をチェックしたくなったか…

詩人の大冒険

あの天下のコン・リーが時代劇ラブコメディ!しかも『小林サッカー』の監督&主演のチャウ・シンチーと組んで。ど、どんなもんだろうかと怖いものみたさで新入荷コーナーからレンタル。 それにしても、ワイヤーアクションは奥が深い。あんなことも、こんなこ…

A、A2

マイケル・ムーアもいいですが、こっちもかなりいいです。テレビで見られないものが見られるという意味において。ただマイケル・ムーアと違って、面白おかしく分かりやすくするための編集がほどんどない分、見る側に自身の判断を求められるので、より重いで…

シティ・オブ・ゴッド

想像していたのと違っていて、案外、普通に観ることができてよかった、よかった。子供達が笑いながらバンバン銃を打ち鳴らし、人を殺す話だと聞いていたので、子供の得体の知れない残虐性に触れて恐ろしくて正視できないと思っていたのだが。 NHKのクローズ…

バトルフィールド・アース

ジョン・トラボルタ率いるコギャル以上の厚底ブーツを履いたイカレ宇宙人と、お猿寸前まで退化した人類が、西暦3000年の地球でバトルする映画。 異文化理解というものについて考えてしまいました。 個人的にはトラボルタが 「ほーら、ランチだ!食え〜、食え…

スパイ・ゾルゲ

とり合えずゾルゲ事件ってこんなんでした、という事実関係を抑えることはできるのかも。でも、3時間は長すぎ。NHKのドキュメンタリーだって、長くても1時間半くらいでできる。 それほど長い時間をかけているのに、ゾルゲと尾崎がスパイ活動に身を投じるよう…

デブラ・ウィンガーを探して

監督のロザンナ・アークエットが、いい意味で普通の人っぽい。明るくチャーミング、だからといって、アメリカ人にありがちな過剰なアグレッシブさはない。人の話もちゃんと聞ける。この映画の取材のためにカンヌ映画祭にやってきたのに妹、パトリシアのこと…

エレファントマン

今までこの映画を観たことは一度もないのだけれど、この映画には忘れられない思い出がある。 中学時代、バスケットボール部に所属していたが、そこでひどいイジメがあった。私は直接イジメの対象ではなかったのだが、かばったという理由で同じような立場にい…

アダプテーション

かなりブラックなコメディ…と私は思った。でも、それはヒネた見方なんだとは自覚あり。 ラストで、ニコラス・ケイジ扮する主人公「チャーリー・カウフマン」は、希望に向かって車を走らす。この状況はハッピーエンド以外の何モノでもないのだけれど、ふと、…

レッド・ドラゴン

血が吹き出るとか、ホラー、猟奇モノは苦手なのだけれど、アンソニー・ホプキンス扮するレクター博士のキャラは捨てがたく、期間限定100円レンタル商品にエントリーされていたこともあり、恐る恐るチャレンジ。『シティ・オブ・ゴッド』を見る計画は先延ばし…

欲望

元々原題「Blow up」は「(写真の)引き伸ばし」という意味らしい。公園でのカップルの仲睦ましいスナップ写真。女の方が執拗にネガを渡せと写真を撮った主人公に迫ってくる。異変を感じてカットを凝視するうちに、女の視線の先、公園の柵の中等どんどん周辺…

 ロスト・イン・ラ・マンチャ

♪よーく考えよ〜、お金は大事だよ〜♪矢田亜希子の歌うアフラックのCMソングがなぜか頭に浮かぶ映画。 テリー・ギリアムが予算50億円で映画「ドン・キホーテ」をクランク・インしたものの、たった6日で頓挫。そのスタートから完全に頓挫するまでのDVD特典映像…

アギーレ・神の怒り

ドイツ映画なんだけれども、エルドラドを求めてアマゾンの奥地までやってきたピサロ率いるスペイン調査隊の話。アギーレは、その斥候隊の副官。 いかだで川を下っていくシーンが半分以上をしめるのですが、誰もが『地獄の黙示録』を連想すると思います*1。自…

マイケル・ムーア「華氏911」の見どころ

暗いニュースリンクより:http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/05/911.html 英ミラー紙2004/05/20の記事から「ブッシュがムーア作品を禁止したい10の理由」が要約されております。前作「ボウリング・フォー・コロンバイン」をはるかに上…

HERO‐英雄‐

【注意】ネタバレあり この作品「アクション映画」でも「史劇」にもあらず。中国ならではの「武侠映画」と強く心得て観るべし。 「武侠」の「武」は「武術」であることに異論はないでしょう。「武術」と「アクション」は似ていますが、「アクション」が派手…

ウェイキング・ライフ

主人公は起きているのか、寝ているのか、はたまた生きているのか死んでいるのか?それすら最後まで分からないお話です。なんのこっちゃ? この映画の面白さを言葉で正確に伝えるのは難しいです。アニメというか、実写で音声と映像を取って、その後にデジタル…

永遠のマリア・カラス

とても面白い良い映画、だと思う。思うんだけどなぁ…。 ファニー・アルダン演じる昔のような美声がでなくなって苦悩するマリア・カラスが、カルメンを演じ、それをまたファニー・アルダン演じる創造の意欲を取り戻したマリア・カラスが、自ら演じた先のカル…