丸ごときゅうり一本浅漬け文化圏

栃木・佐野SAにて。
撮った時には気づかなかったけれど、よく見たらこれも“ギャル曽根さん絶賛!”と書かれている。

ボリボリと頭から丸かじりして食べる。佐野よりも北の東北道サービスエリアでも、串刺し浅漬けきゅうりを見かけた。


こちらは弘前のさくら祭り会場で撮影。

きゅうり君も、串刺し浅漬けきゅうり。人気商品らしい。屋根の上の大きな看板とともに、提灯の下からもきゅうりがぶら下がっている。(上の画像)
佐野の150円に対し100円なのは、やはり物価の差か。
一方、このあたりのきゅうりの安さを考えると恐ろしく暴利利幅のいい商品だなぁ…と黒い事を考えてみたり。


秋田のSAやお祭りで串刺し浅漬けきゅうりを見たことは、まだない。


ただし、こちらに来たばかりのころ、オットの会社の人からきゅうりの丸ごと一本浅漬けをビニール袋一杯(15本ぐらい?)分をいただいたことがあった。


我が家は二人だけなのでこんなに貰わなくても…と言うと、逆に「二人だったらこのぐらい2〜3日でイケるでしょ」と当り前の顔で渡されたらしい。


“普通の”きゅうりの漬物として、一口大に切って食べてみたところ“なんだかボンヤリとした、中途半端な味”と思った記憶が。そして、3日後には腐ってしまった。


その後再びオットから、会社の女性社員たちは皆、会議室でお昼を食べる際、自家製のきゅうりの浅漬けを指先でつまみ、ぶら〜んと高く持ち上げ、下からバリバリと、一人で2〜3本は食べる、若い子も皆、そうしてるので驚いたという話を聞いた。


小皿に4〜5切れ程度のモノではなく、丸ごと1本を豪快にバリバリと、かつ大量にという食べ方のモノだったのだ。


これを書くにあたってネットで検索すると、おそらく関東圏の人のブログで羽生PA(埼玉県内で最も北に位置する)で同じく串刺しきゅうりの浅漬けを見て驚いた、これを買う人はモノ珍しさだけだろうというような記述があった。私もこちらに来ることがなければそう思ったに違いない。


たかがきゅうり、されどきゅうり。小さな違いだけれど意外に知られていない。当たり前にきゅうり丸ごと一本浅漬けをバリバリ食する文化圏は、どこからどこまでなのだろうか、と。